2017年12月24日日曜日

追悼・アドバイザリーボード 大澤龍さん

2017年12月20日。
マドレ事務局の忘年会ランチの帰り道、
大澤 龍 さんの訃報をききました。

大澤さんご本人から膵臓癌ステージⅣとの
検査結果と今後の治療方針についての報せを
聞いたのが昨年の12月。

不謹慎ながら
「もたもたしてたら大澤さんがしんじゃう!」
といって、すぐに大澤さんのご自宅近くの
喫茶店に会いに行きました。
お伺いしたのが昨年の12/19。
それからちょうど一年後の12/20に
大澤さんは旅立たれました。

その一年間のあいだにも、
大澤さんは折に触れて助言や励ましの言葉をくださり、
最後の最後まで共にいてくださいました。
今年の11月にマドレボニータが
認定NPOとして承認されたときには
「本当に本当におめでとうございます。東京都・法務局を動かしたのは、個々の動きが集まった、マドレが基本的に持っている「団体としての手抜きをしない真面目さ」だったというのが、チャットワークで経過をずっと見ていた私の感想です。年寄りの特権として上から目線の発言をさせて頂きますが、皆さん、本当に良くなさいましたね。認定に限らず、これからもこの真面目さを強みとして活動を進めて行きましょう」
とお祝いの言葉をかけてくれました。

大澤さんに会えなくなって寂しいけれど、
大澤さんが何度も繰り返し届けてくれた言葉は
折に触れて思い出し、
いまでも大澤さんの笑顔が浮かび、
声が聞こえます。

そのスピリットは確実に私たちに残っています。
本当に見事な人生の仕舞いかたでした。

大澤さんは、昔から「痛くさえなければ死ぬのは怖くない」と思っていた、
この状況になってもそれは全く変わらず至って暢気にしている、
といって、いつもメールの文末には
「明るく楽しい禿のがん患者」より。呵呵。
とありました。
最後まで、明るく楽しく、熱く生きた大澤さんの生きざま、
その大澤イズムを受け継いでいきたいとおもっています。



【追悼・アドバイザリーボード 大澤龍さん】

マドレボニータのアドバイザリーボードを務め、マドレ応援団・マドレ賛助会員としても活動をご支援くださった大澤龍さんが、去る12月20日に逝去されました。

ご自身もNPO法人 日韓アジア基金理事、NPO法人シーズ副代表理事を務めながら、たくさんの非営利団体を、そして若い世代を応援してくださった大澤さんの旅立ちに、SNSでも多くの方から感謝と哀悼の声が寄せられました。

そんな大澤さんがマドレボニータを応援くださった背景には「部下を産後うつで無くす」という経験がありました。

以下は、2015年2月のカップル講座ご参加後に、大澤さんがお寄せくださったご感想の抜粋です。

「私が何故マドレを応援しているかをお話します。

私には、最後の会社で部下だった女性が、産後のウツで自殺してしまったという悲しい経験があり、こういう女性を一人でも減らしたいというのが応援の理由です。

ですので、今後益々マドレが発展し教室も受益者も増えることを期待すると同時に、周りに妊産婦がいれば手当たり次第教室を薦め、産後白書と産褥記を贈っているのです。」

▼全文は吉田紫磨子インストラクターのブログに掲載

この言葉の通り、大澤さんは折にふれマドレのイベントに駆けつけ、またオンラインショップ「マドレストア」も頻繁にご利用下さいました。オリジナルメンズTシャツも素敵に着こなしておられました。

また、認定NPO申請の際には地道な資料の整備をサポートくださり、当時の経理スタッフが住む兵庫県まで駆けつけてくださるなど、決して楽ではない認定申請の道のりを、ずっと励ましとともに、伴走してくださいました。

「もっと寄付を頑張って集めなきゃ、作戦を考えなきゃ」と私たちを鼓舞し、つい先日11月のアドバイザリーボードミーティングでも病床からお電話で寄付施策のアドバイスをくださいました。認定NPO法人化したその日に「特設ご報告サイト」を公開出来たのも、大澤さんのご助言のおかげです。サイトのわかりやすさ、寄付導線のフィードバックもくださり、最後に「お祝いの寄付」をくださり、旅立たれました。

大澤さんが、長年マドレボニータを支援くださる中で「産後の問題は社会全体で取り組むべき問題」ということを身をもって示してくださいましたことを本当に感謝しております。

マドレボニータは産後の当事者のみならず、広く、社会全体で産後の家族を支えられる社会の実現を目指しています。大澤さんは、そんな社会の実現を支えるスポークスパーソンであり、こんな生き方をしたいと思えるロールモデルでした。今でも大澤さんの笑顔が浮かび、私たちを激励する元気なお声が聞こえてきます。大澤さんが旅立たれたあとも、私たちが受け取った大澤イズムを胸に、これからも活動を続けてまいります。

最後に…
大澤さんは、どんな機会においても寄付のお願いをしなさい、遠慮は何の足しにもならないということを常に言われていました。大澤さんのアドバイスを受け、最後に大澤さんの遺志をつぐご寄付のお願いをさせていただきます。

▼認定NPO化のご報告ページにてご寄付を募っております

「産後ケアをすべての人に」を実現できるよう、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。

※12月31日までに弊団体口座にご入金いただいたご寄付は今年度分の確定申告にて寄付金控除が受けられます。(クレジットカード決済の場合、来月のご入金となりますのでご承知おきください)

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