2018年3月19日月曜日

20年前の今日、NPO法が成立しました

本日は、NPO法成立20周年記念フォーラムに参加、登壇してきました。




2018年は特定非営利活動促進法(NPO法)の制定/施行から20周年にあたります。現在、NPO法人数は5万団体を超え、すでに日本の社会制度の一部となるまでに成長しました。日本に市民社会を根付かせることを目的としたNPO法は、その議論の過程、策定方法、法律に込められたメッセージなどによって、それまでの社会通念を大きく転換させました。また、たくさんの方たちが、それぞれの地域や立場で、それぞれの方法によってNPOを社会に根づかせていくことに成功した画期的な法律です。
 


第1部では議員立法によるNPO法制度の歴史を振り返るセッション、第2部はそれを受けて現在から見たNPO法と「次の時代のNPO」というセッションに登壇させてもらいました。


国会議員にならなくても世界を変える方法があるっていうのはもう今の若者には常識だと思いますが、それもNPO法によって実現した価値観だと思います。闘うのではなく、ともに働く、協働するという考えかたも。

マドレボニータの産後ケア教室がたったの一箇所から全国16都道県に広がり、47都道府県に届けることを目指せるのも、NPOという法人格をもって、活動を推進してきたからだという話をしました。

真の市民社会を実現するための道具であるNPO法、闘って勝ち取ったものなんですと熱く語る先輩方に感謝と尊敬を胸に、次世代の私たちは、その道具を最大限に活かして、市民社会、シチズンシップを実現しようじゃないですか。

NPO法の成立に多大なる貢献をされた堂本暁子さんを囲んで。

2018年3月10日土曜日

息子の20歳の誕生日に寄せて

今日3月10日は息子の誕生日です。
20歳になりました。
せ、せいじんですよもう。成人。
昨日成績発表があり
3年生に進学できるそうです。



生まれた時はひとときも離れることの
なかった母子が、20年後の今日は
別々のところにいます。
(週末はベトナムで休暇いただいてます、息子はなにかの研修で東京にいる)  


ワンオペがデフォルトで時間もないし
ひとり親の限界をいつも感じますが、
小さい時から今に至るまで、
人に好かれるとてもlikable なコに
育ちました。

ちょっと私に似てるポジティブな側面を
象徴するようなことがありました。

このあいだの大雪の日、
授業が休講になる中
「あーーー雪合戦してぇぇ」という息子。

LINEでメンバーを招集し、
翌日キャンパス内に雪合戦スポットを見つけ、
雪合戦大会を(もちろんインフォーマルに)開催。

すごく楽しくてみんなに感謝されたそう。
雪合戦?だりぃよ、っていう子もいるなか、
いろんな誘い方をして20人集めたらしいw
意味なく楽しいことをやるっていいね。

アントレプレナーシップとかよりも、
もう、元気で楽しくいてくれたら
じゅうぶんです。  

20年は、長いですよねぇ。
子育てって始まったらストップできない。
休む間も無くここまできてしまったし、
あっという間なんかじゃなかった。

もっと子ども欲しかったし
兄弟姉妹を授けたかったけど
その夢は叶わなかった。

そのかわりといってはナンですが、
マドレボニータは法人化し、
たくさんの人がかかわる
社会変革に挑む大きなムーブメントに
育ちましたし、いまも成長中です。  

そんなわけで、よかったらお祝いの
しるしに応援していただけたら嬉しいです。
目標の50%達成まであと少し。
この週末で半分達成したいです。

2018年3月8日木曜日

国際女性デー

本日は国際女性デー。
国連が1975年(国際婦人年)に定め
「女性の十全かつ平等な社会参加の環境を整備」
するよう加盟国に対し呼びかける日となっています。




国際女性デーのこの日は
「女性が権利の獲得に向けた
これまでの歩みを祝うと同時に、
女性被害者は、
いまだに跡を絶たないことを
想起する日」であると言明する文書が、
2000年に国連人権高等弁務官の
Mary Robinsonさん(アイルランド初の女性大統領)
によって発表されました。

産後ケアは、女性の人権の問題でもあります。
出産した女性が、母子で孤立することなく、
心身の健康を取り戻し、
社会とのつながりを再び取り戻すことは、
人間としての当然の権利であり、
「贅沢なこと」ではありません。

それが当たり前の認識になる世の中を目指して、
マドレボニータは活動しています。


目標の39%まで来ました、
この機会にぜひ応援してください!

2018年3月1日木曜日

【寄付&シェア歓迎】10周年クラウドファンディング

3月10日は息子の誕生日です。
とうとう20歳になります。
あんなフニャフニャな赤ちゃんだった子が、
バイトに行ったりクルマを運転したり
するからビックリです。


マドレボニータも20年。
よくぞ続けたものだと思います。
法人化して10周年
という節目でもあります。


2008年の2月29日に登記したので、
今日から始まる3月は「10周年月間」。
そんな節目の今、

私たちは相変わらず、
固定の事務所を持たないので、
お祝いのお花をお送りいただいても
置く場所がないんです。

その代わりと言ってはナンですが、
このクラウドファンディングで
一緒にお祝いをしていただけませんか。


3500円からご寄付を
受け付けています。



この度、この20年を振り返って、
このReadyforの文章を綴りました。
ちょっと長いけど、現場がよくわかる写真を
いっぱい挟みこんでいるのでサクサク読めると思います。

今回のクラウドファンディングでは、
未来のインストラクターに出会うための
キャラバンをするための
資金を集める目的で行います。



マドレボニータの最大のアセットは
認定インストラクターであり、
それを生み出す養成認定チームは
さらに重要な存在です。

ここに皆様のお気持ちを
投資していただきたいです。
その社会的なインパクトはお約束します。

4月16日までに200万円。
応援よろしくお願いします。

2017年12月31日日曜日

多地域へのスケールアウト


今年はインストラクターが新たにたくさんデビューし、
新人から10年選手の先生まで、
インストラクターのコミュニティも
かなり層が厚くなりました。

毎月の報告会はSkypeからzoomに切り替え、
みんなの顔が見える形になりました。

北は北海道、南は九州、
16都道県どんな場所に住んでいても、
毎月毎月第三木曜日にこんな形で集まって、
それぞれの現場からの知見を持ち寄り、
みんなで考察するという時間を持っています。


毎月の報告書の記入、
報告会の135分を準備するための時間
(準備、進行、議事録は持ち回りで担当)
報告会当日、報告会の議事録のアーカイブなど、
レッスン当日だけでなく、レッスンが終わった後の
こうした丁寧なプロセスを大事にしている。

だからこそ、複数の担い手による多地域展開が
高いクオリティで実現している、
といっても過言ではありません。
これこそがスケールアウトの要だと思います。

ただ体操を教えるだけでなく、
産後という人生のトランジションに立会い、
運動や対話を通して人の本質的な変容を見届ける、
そこまでの仕事をするのが、
マドレボニータの認定インストラクター。

どうやったらそんな深みまで行けるのか?

シェアした動画は12月の報告会。
報告書係の呼びかけにより、
かなり深い話をしました。

zoomのブレイクアウトルームの機能で、
参加メンバーを複数のチームに分けて
ディスカッションすることができるので、
全員が声を出すチャンスを持ち、
よりコミットメントが高まり、
一人一人が考察を深めることができます。

そんな工夫を積み重ねて、
インストラクターが持てる力を発揮できる環境を
みんなで作っていっていて、
ほんとうに可能性は無限大だなと思います。

2018年もK.U.F.U.の精神で、よろしくお願いします。

認定NPO取得お祝いのご寄付は
引き続き、受け付けております。
以下のかたちのいずれかを選んで
ご寄付いただければ幸いです。

単発寄付
https://www.35.madrebonita.com/donation-offers
マドレ応援団(マンスリーサポーター)
https://www.35.madrebonita.com/donate-monthly
みなさまとのご縁に感謝いたします。
2018年もよろしくお願いします。

2017年12月24日日曜日

追悼・アドバイザリーボード 大澤龍さん

2017年12月20日。
マドレ事務局の忘年会ランチの帰り道、
大澤 龍 さんの訃報をききました。

大澤さんご本人から膵臓癌ステージⅣとの
検査結果と今後の治療方針についての報せを
聞いたのが昨年の12月。

不謹慎ながら
「もたもたしてたら大澤さんがしんじゃう!」
といって、すぐに大澤さんのご自宅近くの
喫茶店に会いに行きました。
お伺いしたのが昨年の12/19。
それからちょうど一年後の12/20に
大澤さんは旅立たれました。

その一年間のあいだにも、
大澤さんは折に触れて助言や励ましの言葉をくださり、
最後の最後まで共にいてくださいました。
今年の11月にマドレボニータが
認定NPOとして承認されたときには
「本当に本当におめでとうございます。東京都・法務局を動かしたのは、個々の動きが集まった、マドレが基本的に持っている「団体としての手抜きをしない真面目さ」だったというのが、チャットワークで経過をずっと見ていた私の感想です。年寄りの特権として上から目線の発言をさせて頂きますが、皆さん、本当に良くなさいましたね。認定に限らず、これからもこの真面目さを強みとして活動を進めて行きましょう」
とお祝いの言葉をかけてくれました。

大澤さんに会えなくなって寂しいけれど、
大澤さんが何度も繰り返し届けてくれた言葉は
折に触れて思い出し、
いまでも大澤さんの笑顔が浮かび、
声が聞こえます。

そのスピリットは確実に私たちに残っています。
本当に見事な人生の仕舞いかたでした。

大澤さんは、昔から「痛くさえなければ死ぬのは怖くない」と思っていた、
この状況になってもそれは全く変わらず至って暢気にしている、
といって、いつもメールの文末には
「明るく楽しい禿のがん患者」より。呵呵。
とありました。
最後まで、明るく楽しく、熱く生きた大澤さんの生きざま、
その大澤イズムを受け継いでいきたいとおもっています。



【追悼・アドバイザリーボード 大澤龍さん】

マドレボニータのアドバイザリーボードを務め、マドレ応援団・マドレ賛助会員としても活動をご支援くださった大澤龍さんが、去る12月20日に逝去されました。

ご自身もNPO法人 日韓アジア基金理事、NPO法人シーズ副代表理事を務めながら、たくさんの非営利団体を、そして若い世代を応援してくださった大澤さんの旅立ちに、SNSでも多くの方から感謝と哀悼の声が寄せられました。

そんな大澤さんがマドレボニータを応援くださった背景には「部下を産後うつで無くす」という経験がありました。

以下は、2015年2月のカップル講座ご参加後に、大澤さんがお寄せくださったご感想の抜粋です。

「私が何故マドレを応援しているかをお話します。

私には、最後の会社で部下だった女性が、産後のウツで自殺してしまったという悲しい経験があり、こういう女性を一人でも減らしたいというのが応援の理由です。

ですので、今後益々マドレが発展し教室も受益者も増えることを期待すると同時に、周りに妊産婦がいれば手当たり次第教室を薦め、産後白書と産褥記を贈っているのです。」

▼全文は吉田紫磨子インストラクターのブログに掲載

この言葉の通り、大澤さんは折にふれマドレのイベントに駆けつけ、またオンラインショップ「マドレストア」も頻繁にご利用下さいました。オリジナルメンズTシャツも素敵に着こなしておられました。

また、認定NPO申請の際には地道な資料の整備をサポートくださり、当時の経理スタッフが住む兵庫県まで駆けつけてくださるなど、決して楽ではない認定申請の道のりを、ずっと励ましとともに、伴走してくださいました。

「もっと寄付を頑張って集めなきゃ、作戦を考えなきゃ」と私たちを鼓舞し、つい先日11月のアドバイザリーボードミーティングでも病床からお電話で寄付施策のアドバイスをくださいました。認定NPO法人化したその日に「特設ご報告サイト」を公開出来たのも、大澤さんのご助言のおかげです。サイトのわかりやすさ、寄付導線のフィードバックもくださり、最後に「お祝いの寄付」をくださり、旅立たれました。

大澤さんが、長年マドレボニータを支援くださる中で「産後の問題は社会全体で取り組むべき問題」ということを身をもって示してくださいましたことを本当に感謝しております。

マドレボニータは産後の当事者のみならず、広く、社会全体で産後の家族を支えられる社会の実現を目指しています。大澤さんは、そんな社会の実現を支えるスポークスパーソンであり、こんな生き方をしたいと思えるロールモデルでした。今でも大澤さんの笑顔が浮かび、私たちを激励する元気なお声が聞こえてきます。大澤さんが旅立たれたあとも、私たちが受け取った大澤イズムを胸に、これからも活動を続けてまいります。

最後に…
大澤さんは、どんな機会においても寄付のお願いをしなさい、遠慮は何の足しにもならないということを常に言われていました。大澤さんのアドバイスを受け、最後に大澤さんの遺志をつぐご寄付のお願いをさせていただきます。

▼認定NPO化のご報告ページにてご寄付を募っております

「産後ケアをすべての人に」を実現できるよう、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。

※12月31日までに弊団体口座にご入金いただいたご寄付は今年度分の確定申告にて寄付金控除が受けられます。(クレジットカード決済の場合、来月のご入金となりますのでご承知おきください)

2017年12月15日金曜日

宇都宮の産後ケア教室を訪ねて

今年は全国の教室に応援に行く機会を得て、
どの地域でもマドレスピリットが息づく
活き活きした教室を見ることができました。

首都圏ではない教室に行って改めて感じるのは、
マドレボニータの産後ケア教室が、
どの地域に住んでいる人にも、
どんな職業の人にも、
普遍的な価値を提供しているということです。


エクササイズは言わずもがなですが、
シェアリングで語られる言葉にも、
本質的な部分では地域差はない、
と現場を見て断言できます。

わが子の健やかな成長を願うだけでなく、
ひとりの人間として、
社会とつながり自分の力を発揮したいという欲求、
パートナーといい関係を築きたいという希望は、
どんな産後女性にも共通しています。


先日は栃木県宇都宮のなおっぺ先生こと
インストラクター歴5年となる
なおっぺの教室は抜群の安定感。


地元にはたくさんのなおっぺファンがいて、
教室を卒業したあとも応援してくれている。

宇都宮にて、産後ケアという新しいジャンルを

開拓するというチャレンジをしてきたなおっぺは、
その地域ではパイオニアであり第一人者なのです。


今回はなおっぺの教室を見せてもらい、

詳細なフィードバックを共有しました。


すでに充分に質の高いレッスンをしているのですが、
さらなるバージョンアップをはかり、
インストラクターとしての自信をつけてもらえたら嬉しいです。

来年も各地で活躍する認定インストラクターの教室に

お邪魔したいと思っています。
現地の皆さまどうぞよろしくお願いします。


みてね!