2016年6月15日水曜日

さとにきたらええやん

映画『さとにきたらええやん』は ”日雇い労働者の街" 釜ヶ崎にある「こどもの里」を描いたドキュメンタリー。予想していたけど、今も思い出し泣きするほど心揺さぶられる作品で、最近は、会う人会う人に、この作品の話をしています。


隣る人』に並ぶ名作!…と思ったらプロデューサーも同じ大澤一生さん、編集も同じ辻井潔さん、隣る人の刀川監督もパンフレットに寄稿されていました。さすがです。最強のチーム。




「こどもの里」のことは3年前くらいに、大好きなSHINGO★西成のドキュメンタリーで知り、昨年公志園でご一緒したHomedoorの小林大悟くんもそこでボランティアしてたとのことで一気に身近になった。私も遊びに行きたい。はい、きっと行きます。


里のスゴさは話にはきいていたけれど、映画によって、そのすごさがリアルに迫ってきた。ここには、真の多様性、包摂、寛容、エンパワメント、尊厳が、ある。精神論ではなく、それを生きる人々がいる。血縁、婚姻に閉じない子育て、それはユートピアというよりは、DV、障がい、貧困、いろいろな壮絶な生きづらさをサバイブしていくなかで自然発生的に作り上げられていった場とつながり。


映画の終盤、映画館の客席のあちこちからすすり泣く音がきこえるシーンがある。こどもの里で暮らすマユミの送別会で、館長のデメキンがマユミに語るシーン。あんな風に全力で関わってくれて、こんなことを全力で伝えてくれる大人がいることのパワフルさ。あんなに力強い心からの言葉、実の親にも言われたことない人も多いんじゃないかな。私もそうです。私はあのシーンを思い出すだけで電車のってても涙がでてきてしまいます。



「こどもの里」は2013年にNPO法人格を取得し、現在は「認定NPO法人」の取得を目指し、個人からの寄付を募っているそうです。なにしろ、どんな人でも来られるように、ここでは親子からは利用料をとっていないのです。私も映画を観たその足で郵便局に寄って、少額ですが寄付して来ました。



『さとにきたらええやん』は東京では東中野のポレポレ東中野で1日3回上映しています。(12:20/14:40/18:50)ポレポレは東中野の改札から徒歩2分くらい。1Fカフェのカレーやチャイも美味しいし、とっても味のあるいい劇場です。たくさんの人に観てもらいたいです。

公式サイト
http://sato-eeyan.com




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