2016年7月14日木曜日

社会的インパクト評価の実践による人材育成・組織運営力強化調査

内閣府の「社会的インパクト評価の実践による人材育成・組織運営力強化調査」という取り組みの対象事業者の一団体としてマドレボニータは「社会的インパクト評価の実践」に取り組みます。

団体として社会的インパクト評価をしなければならないことはずっと前から意識していたものの、自力ではなかなかその余裕がなく着手できずにいました。今回このような機会をいただき、内閣府と新日本有限責任監査法人のみなさまに伴走していただき、スーパーバイザーとしてパブリックリソースセンターの岸本幸子先生についていただけるという心強い体制で、2月の成果発表と3月の最終インパクトレポート提出まで、短い期間ではありますが、調査に取り組みます。

社会的インパクト評価とは、団体の活動のアウトプットだけでなく、そのアウトカムを定性的定量的に調査して評価するという取り組みです。つまり、何人の受益者を生み出したかだけでなく、その受益者にどんなポジティブな変化がもたらされたか、その団体の活動によって社会がどんなふうに変化したか、といったことをちゃんと追いかけて調査し報告することです。

これからインパクト評価に取り組む団体のロールモデルになれるよう、その調査のプロセスも、考察しながら、発信していきたいとおもいます。この動画は一昨日行われた事前研修会の様子で、マドレボニータからは6人のスタッフが参加しました。



このあと7月中に第2回研究会があり、ロジックモデル作成と評価するアウトカムの特定をし、指標と測定方法を検討し評価デザインをつくっていきます。この研究会には、なんと事務局スタッフ全員が参加します。地方や海外在住のスタッフも。社会的インパクト評価はそれだけ重要度が高く、スタッフひとりひとりの業務にも密接に結びついているということです。

スタッフ全員参加というのは、新日本有限責任監査法人のご担当者からは求められてはいなかったのですが、この調査の目的や意義を早い段階で団体内部に共有することはとても大事なのではないか、それもトップダウンの報告ではなく、こういったワークショップ形式の場にスタッフも同席してディスカッションに参加することが大事なのではないかということで、こちらからお願いして広い会議室を用意していただきました。これも、今後インパクト評価に取り組む団体も活用できるかもしれない知見として、その効果なども見ていきたいと思います。

このプロジェクトを担当しているマドレ事務局次長の太田智子と話していたのですが、やはりこういう取り組みに一番必要なのは「伴走者の存在」であり、報告会などの発表の機会が用意されていること、というのが、スタートしてみての実感です。インパクト評価をしなくてもいい団体というのは、ないと思いますし、これからますます当たり前に求められる取り組みだと思うので、これからインパクト評価をしていきたい団体が参考になるような情報を蓄積して発信していければと思います。やってみてつまずいたところ、うまくいったところ、色々出てくると思います。マドレボニータの公式ブログなどでも、研究会の報告や調査の結果などなど記録してアーカイブしていきます。


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